福島第一原発 3回目の処理水放出開始 タンク10基分を計画

東京電力福島第一原発にたまる処理水について、東京電力は2日午前、3回目の放出を開始しました。
今月中旬にかけて、タンク10基分にあたるおよそ7800トンを放出する計画です。

福島第一原発ではトリチウムなどの放射性物質を含む処理水が1000基余りのタンクに保管され、東京電力はことし8月から、大量の海水を加えるなどして基準を下回る濃度に薄めて海への放出を始めています。

先月までに2回目の放出を終え、東京電力は31日から3回目の放出に向けて処理水を薄めたり、薄めた処理水の濃度を確認したりする準備を進めてきました。

その結果、処理水の濃度や気象条件に問題がないとして2日午前10時20分ごろ、ポンプを起動して3回目の放出を始めました。

放出は今月中旬まで続け、これまでと同様にタンク10基分にあたるおよそ7800トンの処理水を放出することにしています。

東京電力は今年度、4回に分けてタンク40基分、およそ3万1200トンを放出する計画です。