遺跡から出土した歴史資料「会津の中世」企画展 白河市

平安時代末期から戦国時代にかけての会津地方の暮らしぶりなどを紹介する歴史資料の展示会が白河市で開かれています。

白河市にある県文化財センター白河館が開いている企画展「会津の中世」では、会津地方の11の遺跡から出土した歴史資料、およそ140点を展示しています。

このうち喜多方市にある高堂太遺跡の屋敷跡から出土した染付皿は、内面に花のように見える十字花紋が見られる中国から輸入された陶磁器です。

当時の貴族や権力者が使っていたとされるもので、割れずにきれいな形で出土したものは全国でも数例と貴重だということです。

また、平成21年に国の史跡に指定された新宮城跡から出土した青白磁象は釈迦誕生の説話にも登場した牙が6本ある象を表現したもので仏教の信仰が厚かったことや海外との交流があったことがうかがえます。

この企画展は、来月10日まで開かれています。

県文化財センター白河館の鈴木秀明副館長は「当時から中国との交流があったことなど、豊かな文化が会津に残されていたことを感じ取っていただければ」と話していました。