浜通りに外国人客を 大使館員や海外メディア招いてツアー

再来年開かれる大阪・関西万博に合わせて海外から訪れる人たちの浜通りへの誘客を進めようと、各国の大使館職員やメディアに被災地の復興の状況を紹介するツアーが行われました。

このツアーは経済産業省が企画したもので、30か国の大使館職員やメディアなど、およそ40人を招いて30日から2日間の日程で行われました。

2日目の31日、一行は南相馬市の「ロボットテストフィールド」を訪れました。

この中で、参加者らは、水素燃料電池で飛ぶ最新のドローンのテスト飛行を見学し、施設の担当者から全国各地から集まった企業がここでさまざまな技術の研究・開発を行っているなどと説明を受けていました。

また、地元の伝統の祭り、「相馬野馬追」の騎馬武者らと記念撮影をする機会も設けられたほか、次に訪れた相馬市では、地元で水揚げされたカレイやホッキ貝などの料理を味わいました。

国は、今回のツアーについて参加者の感想や意見を聞くなどして、万博に合わせて海外から来日する人たちの浜通りへの誘客につなげる企画を検討したいとしています。

カーフワ・トーファス駐日ウガンダ大使は「実際に訪問して福島への見方が変わった。新しい事業の広がりをみて、復興は進んでいると感じた」と話していました。

また、台湾メディアの男性は「福島の人が頑張っている姿を実際に見て活気を感じた。うわさと現状との違いをカメラで伝えていきたい」と話していました。