放射性物質を含む廃液がかかったトラブル 量は数リットルか

福島第一原発にある汚染水の処理設備を洗浄していた作業員に放射性物質を含む廃液がかかったトラブルで、東京電力は当初、飛散した廃液の量をおよそ100ミリリットルと公表していましたが、その後の作業員への聞き取りなどから、数リットルにのぼるとみられることが新たに分かりました。

今月25日、福島第一原発の汚染水の処理設備で行われていた配管の洗浄作業中に、放射性物質を含む廃液をタンクに流すホースが外れて作業員に廃液がかかり、いずれも監視役だった20代の男性は全身に40代の男性は下半身と両手にそれぞれ一時、汚染が確認され、入院して除染が続けられました。

2人は除染によって放射能量が一定のレベル以下になったため28日退院しています。

東京電力がその後、この2人を含む作業員への聞き取りなどを行ったところホースから飛散した廃液の量は数リットルにのぼるとみられることが新たに分かりました。

東京電力はトラブルが起きた当初、現場の床に残っていた廃液の量をもとに飛散したのはおよそ100ミリリットルとしていましたが、作業員らの証言などをもとに算出し直したということです。

2人には防水性のあるカッパの着用が義務づけられていなかったことがわかっていて、東京電力は、ルールの見直しを検討しています。