会津地方中心に野生のシカによる農業被害増加 対策呼びかけ

会津地方を中心に野生のシカによる農業被害が増加していることを受けて、県は、農地への侵入を防ぐための柵の設置などの対策を呼びかけています。

日本に生息する野生のシカ「ニホンジカ」は、全国各地で生息数が著しく増加していて、農業への被害が深刻化しています。

県によりますと、県内のシカによる農作物への被害額は令和3年度で1051万円と、前の年度の1.47倍に増え、このうち99%は会津地方で確認されているということです。

県は、被害を防ぐためには、シカの捕獲や農地への侵入防止、環境の管理などに取り組む必要があるとして、農地の周りにシカの侵入を防ぐための柵を設けることや、果実を収穫せずに放置されている果樹を伐採するなどの対策を呼びかけています。

県会津農林事務所は「ニホンジカによる被害があれば、市町村や県に情報を提供してほしい。地域全体で対策に取り組む必要があるので注意喚起を行っていきたい」としています。