福島第一原発 汚染水処理設備で廃液かかった作業員2人が入院

25日福島第一原発にある汚染水の処理設備を洗浄していた作業員に放射性物質を含む廃液がかかったトラブルで、搬送先の病院で除染を続けている2人は、放射線による急性の障害はみられていないものの、経過を観察するため入院しました。

25日午前、東京電力福島第一原発で協力会社の男性作業員5人が汚染水の処理設備で配管の内部を洗浄していたところ、放射性物質を含む廃液をタンクに流すためのホースが外れおよそ100ミリリットルの廃液が5人にかかりました。

いずれも防護服と全面マスクを着用していましたが4人は皮膚に廃液が付着し、汚染が確認されました。

このうち20代と40代の2人はシャワーで洗い流すなど除染をしても放射能の値が一定のレベルを下回らなかったため、25日夜、福島県立医科大学附属病院に搬送されました。

東京電力によりますと、20代の作業員は全身に、40代の作業員は下半身と両腕に、汚染がそれぞれ一時、確認されましたが、いずれも放射線による急性の障害はなく、経過を観察するため入院したということです。

病院では、患部をお湯につけて拭き取るなど2人の除染が続いていて、放射能の値が一定のレベルを下回れば退院できるということです。

東京電力は、ホースが外れた原因や廃液の放射性物質の濃度など、トラブルが起きた状況を調べています。