コメの放射性物質検査行う団体 臨時職員が680万円余り着服

南会津地域のコメの放射性物質検査を行う地元自治体やJAなどでつくる協議会は、臨時職員が680万円余りを着服したとして懲戒解雇したと発表しました。

懲戒解雇処分を受けたのは、南会津町と下郷町、只見町、それにこの地域のJAなどでつくる「南会津地域の恵み安全対策協議会」の40歳の女性臨時職員です。

協議会によりますと、臨時職員はコメの放射性物質検査を行うためこの協議会がつくられた平成30年から会計を担当していて、おととし5月から去年9月までの間に現金およそ686万円を着服したということです。

「消耗品の購入のため」などとして、協議会の口座から現金を引き出す手口で、数十回にわたって着服し、おととしの決算で口座残高が少ないことが判明し、本人に確認したところ着服を認めたということです。

口座から現金を引き出す際は上司が確認するルールになっていましたが、その確認が十分行われていなかったということです。

着服した現金は生活費や通院費に充てていたということですが、すでに全額弁済され、協議会では刑事告訴は行わないとしています。

「南会津地域の恵み安全対策協議会」は「この事態を重く受け止めている。月に1回の通帳の確認など管理体制の強化を図っていく」とコメントしています。