建設業界の人材確保へ 小学生が工事現場を体験 塙町

子どもたちに建設業に興味を持ってもらい、将来の人材確保につなげようと、塙町の工事現場で重機の操縦などを体験する学習会が行われました。

この体験学習会は、県の県南建設事務所が開き、塙町を流れる久慈川の工事現場で行われました。

地元の2つの小学校の5年生と6年生およそ70人が参加して、はじめに県の担当者が、現場では川沿いを散策できるように土手に階段やスロープを整備していることを説明しました。

このあと、子どもたちはグループに分かれて作業を体験し、このうちコンクリート作りを体験するコーナーでは、セメントと水を紙コップの中でかき混ぜて化学反応で熱を発しながら少しずつ固まっていく様子を観察していました。

また、左官の体験コーナーでは、階段の踊り場の部分に流し込まれたコンクリートをコテを使って平らにする作業に挑戦しました。

6年生の女の子は「コンクリート作り体験がおもしろかったです。初めて現場を見て大変さがわかりました」と話していました。

県南建設事務所の佐藤幹二郎企画管理部長は「建設業は、身近な工事や災害復旧など地域にとって欠かせない大切な仕事なので、こうした体験を通じて少しでも興味を持ってくれるとうれしいです」と話していました。