避難所生活が難しい人 受け入れ民間宿泊施設の見学会 福島市

福島市は、災害時に避難所での生活が難しい人たちを受け入れる民間の宿泊施設について理解を深めてもらおうと、受け入れ対象となる人たちを招いた施設の見学会を開きました。

福島市は、日常的な医療ケアを必要とする子どもや妊産婦などの避難場所を確保するため、市内の旅館やホテルでつくる組合などと災害時の施設の提供に関する協定を交わしています。

市が避難情報を発表したときには協定にもとづいて17の施設が避難者を受け入れることになっていて、24日は、JR福島駅前にあるホテルで施設の見学会が行われました。

見学会には、病気で常にケアを必要とする男の子とその母親が参加し、市の職員から「高齢者等避難」の情報が出されているあいだ滞在できることや、部屋は避難する前に予約を取ることなどの説明を受けました。

また、ホテルの従業員が部屋を案内し、車いすでも過ごせるように客室と浴室の間の段差を無くすなどしたバリアフリーの部屋を用意していることを説明しました。

見学会に参加をした母親は「実際の部屋を見て、家で過ごしているリズムで生活できるということが分かりました」と、安心したようすで話していました。

福島市危機管理室の鈴木潤室次長補佐は「今後も避難の受け入れが可能なホテルや旅館の見学会を開き、それぞれに避難しやすい場所を確認する機会を作っていきたい」と話していました。