除染土の再生利用について県内外の高校生が考える催し 郡山

原発事故のあと、課題となっている大量の除染廃棄物の最終処分を前進させるため、県内外の高校生たちが、処分量を減らすための再生利用のあり方などを考える催しが21日、郡山市の高校で開かれました。

この催しは、2045年までの県外最終処分が法律で定められている県内の除染で出た大量の土などをどうしていけばよいか考えようと、郡山市の安積高校が県内外の高校に呼びかけて開きました。

会場の安積高校には、合わせて4校、36人の高校生が集まりました。

そして、処分量を減らすため、放射性物質濃度が低い土を土木工事に活用する再生利用のあり方などについて、学校ごとに意見やアイデアを発表しました。

このうち、安積高校は国全体で考えるべき問題で、最終処分は福島県内で、再生利用は全国で行うことが現実的ではないかと発表しました。

また東京・新宿区の戸山高校は再生利用などについては、義務教育に盛り込んで若い世代に教えるべきだなどと発表しました。

このあと意見交換が行われ、問題を自分事として考えてもらうためのアイデアとして、教科書に震災関連のページを増やすべきだとか、放射線への理解を広げるべきだなどの意見が出されました。

戸山高校2年の男子生徒は「話し合った内容を身近な人に伝えて理解を広げたい」と話していました。

福島高校2年の男子生徒は「問題の複雑さを再認識した。県外の人にも諦めずに発信していきたい」と話していました。