福島県沖で親子参加のヒラメ釣り大会 91センチの大物も

福島県産の水産物のおいしさや安全性を知ってもらい、原発事故からの復興につなげようと、福島県沖で親子が参加するヒラメ釣り大会が行われました。

復興庁などが企画したこのイベントには、地元の釣り船5隻が協力し、10倍以上の倍率のなか抽せんで選ばれた県内外の親子、20組40人が参加しました。

参加者たちは午前7時、相馬市の港でそれぞれ釣り船に乗り込み、港から10キロ沖合のポイントに着くと、生きたイワシをエサにして「常磐もの」の代表格、ヒラメを狙いました。

すると、3分もたたずにさおが大きくしなり、親子でヒラメならではの強力な引きを味わっていました。

参加者の中には最も大きいもので91センチのヒラメを釣り上げた人もいたということです。

港に戻ってからはヒラメの刺身がふるまわれ、参加者たちはそのおいしさに笑みを浮かべていました。

都内から参加した41歳の父親は「福島の海の豊かさを実際に子どもに体験させたかったのでいい経験になったと思います」と話していました。

また、小学4年生の長男は「魚が大きくてこの海はすごいなと思いました。またヒラメ以外の魚を釣りに来たいです」と話していました。

イベントを企画した復興庁の平木大作復興副大臣は「福島県の水産物について各地で食べて応援する動きがあるが、さらにもう一歩、現地の福島に来ていただき、リピーターになって応援する動きにつなげていきたい」と話していました。