南相馬強盗傷害事件 2人に懲役8年 1人に懲役7年を求刑

ことし2月、福島県南相馬市の住宅で、高齢夫婦がいわゆる「闇バイト」として集められた3人組に襲われた強盗傷害事件の裁判で、検察は「高額な報酬を得るため闇バイトを決意したもので危険かつ悪質だ」などとして2人に懲役8年、1人に懲役7年を求刑しました。

東京・多摩市のとび職、瓜田翔被告(21)と、東京・八王子市の無職江口将匡被告(20)、それに札幌市のとび職、土岐渚被告(23)の3人は、ことし2月26日の午後、南相馬市の住宅に押し入って70代の夫婦に暴行を加え、このうち夫を工具で殴って頭の骨を折る大けがなどを負わせたほか、現金およそ8万3000円などを奪ったとして、強盗傷害と住居侵入の罪に問われています。

福島地方裁判所での18日の論告で、検察は「高額な報酬を得るため闇バイトを決意し、役割分担をして手際よく行った犯行は危険かつ悪質だ」と指摘しました。

さらに、土岐被告については指示役と連携するなど実行役の中で主導的な立場、瓜田被告については被害者に執拗な暴行を加え実行行為の中核を担った、また、江口被告は犯行の重要な一部を担ったが受動的に加わったなどと指摘したうえで、土岐被告と瓜田被告に懲役8年を、江口被告に懲役7年をそれぞれ求刑しました。
裁判は18日で結審し、判決は今月25日に言い渡されます。