大雨 農林水産業への被害額 15億円余りに

先月8日の記録的な大雨がもたらした県内の農林水産業への最終的な被害額は、15億円余りにのぼったことが県のまとめで分かりました。

県は今回の大雨がもたらした農林水産業の最終的な被害額を6日午前9時時点でまとめ、公表しました。

それによりますと被害総額は15億3900万円余りで、▽いわき市や▽南相馬市のほか、▽相馬市、▽楢葉町、▽富岡町、▽川内村、▽大熊町、▽浪江町の8つの市町村で確認されました。

内訳は、▼農地や水路などが9億7600万円、▼農作物や農業用ハウスなどが1億6100万円余り、▼林業や治山関係が4億100万円余りなどとなっています。

このうち、▼農地や水路などについては、6つの市と町のあわせて890か所で、▽田んぼや畑が水につかったり土砂が流入したりしたほか、▽水路が壊れるなどの被害が出ています。

特に被害面積が大きかった作物は、コメや大豆、ブロッコリーでそれぞれ10ヘクタールを超える被害が出ました。
このほかネギやトマトなどの野菜を中心に被害が広がり、被害面積は3つの市と町のあわせて208.4ヘクタールにのぼりました。

そして、▼林業や治山関係では、7つの市町村で、林道が水でえぐられたほかのり面が崩壊し、▼水産業では漁船の一部が壊れる被害が確認されました。