陸自女性隊員強制わいせつ事件の裁判 3人目の隊員も無罪主張

陸上自衛隊の隊員だった女性に無理やりわいせつな行為をしたとして強制わいせつの罪に問われている上司だった元隊員3人の裁判で、25日、福島地方裁判所でこのうち1人に被告人質問が行われ、被告は改めて無罪を主張しました。

おととし8月、北海道にある陸上自衛隊の演習場で、隊員だった五ノ井里奈さん(23)を押し倒し、服の上から体を触ったなどとして、いずれも元上司で、陸上自衛隊・郡山駐屯地の部隊に所属していた元3等陸曹、渋谷修太郎被告(30)と関根亮斗被告(29)、木目沢佑輔被告(29)の3人が強制わいせつの罪に問われています。

25日、福島地方裁判所で開かれた裁判で木目沢被告の被告人質問が行われました。

この中で、弁護側の質問に対し木目沢被告は「上司から技をかけるよう指示され、何度も断ったが、上官の命令は絶対なので技をかけました。相手との体の距離が近づかないように倒したので、密着したことは全くないです」と述べ、改めて無罪を主張しました。

さらに去年、五ノ井さんに直接謝罪したことについてたずねられると、謝罪したのは自衛隊から指示を受けたからで、性的な行為をしたと認めたからではなく、五ノ井さんを不快な気持ちにさせたことへの謝罪だったと説明しました。

次回の裁判は来月30日に開かれ、結審する予定です。