わせ種のリンゴ「紅玉」の収穫ピーク 猛暑の影響も 伊達市

伊達市の果樹園で、さわやかな甘酸っぱさが特徴のわせ種のリンゴ「紅玉」の収穫が盛んに行われています。
ことしは猛暑の影響で収穫が始まるのが例年より1週間ほど早く、一部で表面が日焼けするなどの影響が出ているということです。

伊達市の果樹農家佐藤佑樹さんはおよそ30アールの畑でリンゴを栽培していて、いまはわせ種の「紅玉」が収穫のピークを迎えています。

22日も午前9時ごろから作業を始め、佐藤さんは赤く色づいた実をキズがないか確認しながら一つ一つ丁寧にもぎ取って、大きさごとに分けてケースに並べていきました。

この夏、伊達市では先月5日の最高気温が観測史上最も高い40度に達するなど猛暑に見舞われ、佐藤さんの畑ではリンゴの生育が早まり収穫は例年より1週間ほど早く進んでいるということです。

また、この品種の1割ほどで厳しい暑さのため実が柔らかくなったり表面が日焼けして変色したりする影響が出ているということです。

こうした実は1キロ当たり280円前後と通常の半分ほどの値段で加工品の原料として出荷するということですが、中には廃棄せざるをえないものもあるということです。

佐藤さんは「ここまで実が日焼けしてしまうのは初めてで、来年以降もこの暑さが続くと困ります」と話していました。