本宮 クマが住宅の窓ガラス割り逃げる 破片で男性軽いけが

22日未明、本宮市の住宅でクマが窓ガラスを割り、50代の男性がガラスの破片を踏んで軽いけがをしました。
県内では今月に入ってクマに襲われる被害が相次いでいることから、県が「ツキノワグマ出没警報」を出して警戒を呼びかけています。

22日午前3時すぎ、本宮市高木の住宅で、50代の男性が1階の部屋のカーテンを開けたところ、窓の外に体長およそ1メートルのクマがいるのを見つけました。

警察によりますと、男性が驚いて大きな声を上げたところ、クマは窓ガラスを割って近くの山林に向かって逃げていったいうことです。

男性はガラスの破片を踏んで、足の裏を切る軽いけがをしたということです。

当時、2階にいた男性の母親は「ガチャーンという音を聞いて下りてきたら、息子がクマだと言って何事かと驚きました。20数年住んでいますが、こんなことは初めてです」と話していました。

現場はJR本宮駅から東に2キロほど離れた住宅地で、近くには県立本宮高校や消防署があり、警察は市と連携して付近のパトロールや防災無線での広報を強化しています。

県内では今月に入ってからクマの目撃情報が相次ぎ、人が襲われる被害も2件発生していて、県が中通りと会津を対象に「ツキノワグマ出没警報」を出して、警戒を呼びかけています。