子どもの肥満対策に福島県立医大が児童生徒の健康調査始める

福島県立医科大学は、増加する子どもの肥満の対策につなげようと、福島市で児童・生徒を対象にした健康に関する調査を始めました。

調査を始めたのは、県立医科大学の保健科学部で、いずれも福島市立の平野中学校と平野小学校の2校を対象に、3年間かけて、主に睡眠と食事、それに足に関する3つの項目の調査を行います。

このうち平野中学校では、ことしの調査が19日と20日の2日間行われ、あわせて生徒220人あまりが参加します。

体育館で行われた足の調査では、インクをしみこませた板に敷いた紙の上に生徒が足を載せ、足の形を取ったあと、測定器を使って足の指の力の強さを測定しました。

また、16メートルの距離を、普通に歩いた時と、重さ10キロのリュックを背負って歩いた時の姿勢の違いを撮影したり、シューズにつけた装置でかかった時間や歩幅を記録したりしました。

調査の結果は、再来月に中学校の保健体育の授業の一環として報告される予定です。

参加した中学3年生の男子生徒は「重いリュックを背負って歩く時に重心がぶれる感覚があったので気をつけたいです」と話していました。

県立医科大学保健科学部理学療法学科の楠本泰士准教授は「肥満の子どもが多い傾向にあるので、幼少期から健康に注意を払ってもらいたい。長期的に調査を行うので、結果を健康的な生活に役立ててほしい」と話していました。