田村市の観光名所「あぶくま洞」の来場者 去年より約2割増加

田村市の観光名所「あぶくま洞」は、例年、4月から8月にかけて来場者数が多くなりますが、ことしは12万あまりになり、新型コロナの行動制限がなくなったうえ、記録的な暑さも重なって去年よりおよそ2割の増加になったことがわかりました。

田村市にある鍾乳洞、「あぶくま洞」は昭和48年に観光施設としてオープンし、全体の7分の1ほどに当たるおよそ600メートルのエリアが一般公開されています。

年間を通じて気温が15度に保たれていて、特に夏に人気です。

あぶくま洞の管理事務所によりますと来場者数は、例年、4月から8月にかけて多いということですが、ことしは12万7414人になり、去年の同じ時期に比べて2万760人、率にして19%増えました。

福島地方気象台によりますと田村市は、ことし8月の平均気温が25.9度と統計開始以降、最高を更新して記録的な暑さとなり、この8月の1か月間に訪れた人は去年の同じ時期より1万2500人ほど多い5万9862人になりました。

管理事務所によりますと、来場者数は、新型コロナウイルスの感染拡大のあと減っていたということで、感染拡大に伴う行動制限がなくなったうえ、記録的な暑さも重なったことが増加の要因とみられます。

あぶくま洞管理事務所は「11月以降は例年、客足が鈍くなるのでまだ暑さが続く9月のうちにイベントなどで客を呼び込み、来場者をさらに増やしたい」としています。