“水質を守る”猪苗代湖で水草「ヒシ」を小学生が除去作業

猪苗代湖で水質悪化の原因の1つとされる、繁殖した水草の「ヒシ」を地元の小学生たちが取り除く作業が行われました。

水草のヒシは、岸に近い水面を覆うように繁殖して、腐ると水の中にリンや窒素を出すなど、水質の悪化につながると専門家から指摘されています。

このため猪苗代湖の地元では、水質を守ろうとボランティア団体などが、毎年7月から9月にかけてヒシを取り除く作業を行っていて、12日は猪苗代町立翁島小学校の児童およそ50人が参加しました。

児童たちは、胸まである胴長を履いて水に入り、生い茂った大量のヒシを手で集めてかごの中に入れていきました。

猪苗代湖は、環境省の水質調査で、平成17年度まで4年連続で水質の良さ日本一を誇っていましたが、その後は水質の悪化が進んでいてボランティア団体などが保全活動を強めています。

5年生の女子児童は、「ちょっと大変だけど頑張って作業しました。水がきれいになってほしいです」と話していました。

「猪苗代湖の自然を守る会」の鬼多見賢代表は「水質を守って再び日本一を目指したいです。子どもたちには大人になっても猪苗代湖を大切に思う気持ちを忘れずにいてほしい」と話していました。