福島県議会 9月定例会開会 補正予算案に風評被害対策費など

福島県議会の9月定例会が開会し、東京電力福島第一原発にたまる処理水の海への放出を受け、県産食品の安全性のPRなど懸念される風評被害への対策費などを盛り込んだ補正予算案など44件の議案が提出されました。
いわき市などで浸水被害が広がった記録的な大雨については内堀知事は、県として市町村などと連携し復旧に向けて迅速に取り組む考えを示しました。

11日開会した県議会の9月定例会では44件の議案が提出され、補正予算案では福島第一原発で処理水の海への放出が始まったことを受けて、懸念される風評被害への対策費として4億7000万円余りが盛り込まれました。

具体的には、県産食品の安全性や観光情報を広くPRするテレビCMを放送したり都市部で県産食品のPRイベントなどをこれらの対策費で実施する計画です。

内堀知事はこれについて、「政府に対して、漁業をはじめとする福島のなりわいを将来にわたって維持するため、最後まで責任を全うするよう求めていく」と述べました。

また、いわき市などで浸水被害が広がった記録的な大雨について県として市町村などと連携しながら、被災か所の把握と早期復旧に迅速に取り組む考えを示しました。

県議会の9月定例会は来月4日まで開かれます。