いわき市内郷地区の小学校など 電気水道使えず11日から休校

大雨の被害を受けた福島県いわき市内でも特に広い範囲で浸水が広がった内郷地区にある小学校や幼稚園では、いずれも敷地内の設備が水没して故障し、電気や水道が使えなくなっています。
復旧には時間がかかるため、11日からやむを得ず休校・休園することにしています。

いわき市内郷宮町の市立宮小学校と宮幼稚園では8日、近くを流れる宮川が増水して敷地内に土砂が流れ込みました。

施設は一時、大人の膝上ほどの高さにまで水が迫り、フェンスなどが倒れるなどの被害があったほか、電気設備が水没して故障し、電気や水道が使えなくなっています。

10日朝も日ざしが照りつける中近隣から訪れたボランティアが自宅の水道からポリタンクに入れた水を持ち寄って泥をかき出すなど片付け作業に追われていました。

遠藤謙一校長兼園長は「今後の教育活動の見通しが立たず不安ですが1日でも早く再開して子どもたちの元気な姿が見たいです」と話していました。

電気設備の復旧には時間がかかる見込みで、いわき市や市教育委員会によりますと、小学校は11日から金曜まで休校、幼稚園は当面の間、休園する予定だということです。