いわき市の介護施設 泥水で設備使えず再開の見通し立たず

この大雨で広い範囲で浸水被害があった福島県いわき市にある介護施設では、泥水が流れ込んで片付けに追われていますが、設備が使えなくなったため再開の見通しが立っていません。

いわき市内郷綴町にある介護施設では、近くの川が氾濫して流されてきた土砂などで建物のガラスが割れて水が流れ込み、最大で床から50センチほどの高さまで浸水しました。

従業員たちは9日朝から泥をかき出す作業に追われていました。

施設によりますと、9日は午前中に10人の利用者を受け入れる予定でしたが、利用者が使う運動器具やベッドなどが使えなくなったためキャンセルしたということです。

再開の見通しは立っておらず、10日以降は市内にある別の施設で利用者を受け入れるというこです。

窓ガラスが割れるのを見ていた同じ建物の2階に住む男性は「中に水が勢いよく入ってきましたが、どうしようもなくただ見ているだけしかできませんでした」と話していました。

施設の責任者の山崎祥子さんは「近くではこれまでにも何度か浸水の被害がありましたが、ここではありませんでした。絶対大丈夫だと思っていたので驚きました」と話していました。