Jヴィレッジのホテル宿泊者 過去最多の5万人余りに

サッカーのナショナルトレーニングセンターとして平成9年に開業した、楢葉町と広野町にまたがるJヴィレッジで、併設されたホテルの宿泊者数が昨年度、過去最多の5万人余りになりました。

楢葉町と広野町にまたがるJヴィレッジは、日本初のサッカーのナショナルトレーニングセンターとして平成9年に開業し、日本代表の強化の拠点などとして使われていましたが、原発事故のため、一時は収束や廃炉の作業拠点となっていました。

その後、5年前にスタジアムなど主要施設が再開するのにあわせて併設されたホテルも、収容人数をそれ以前のおよそ2倍に増やして営業を再開しました。

このホテルの宿泊者数は昨年度、5万2185人と、これまで最も多かった平成10年度を2500人余り、率にして5%上回り、過去最多になりました。

利用目的別では、サッカーを中心としたスポーツが6割、次いで企業の研修などスポーツ以外の団体利用が2割余り、修学旅行といった教育旅行が1割ほどでした。

ホテルの宿泊者数が多くなった要因について、Jヴィレッジの担当者は、新型コロナウイルスの状況が落ち着いたことに加え、スポーツ以外を目的とする利用が増えた影響などとみていて、「原発事故の被災地にある復興のシンボルでもある施設を訪れる人が増えることは、地域の復興への理解や後押しにつながると思う」と話しています。