福島空港と台湾を結ぶチャーター便復活へ 台湾側と覚書
福島空港で、台湾北部の空港とを結ぶチャーター便の復活と震災後初めてとなる国際線定期便の就航に向けて、福島県の内堀知事と現地の航空会社の代表者らが覚書を交わしました。
5日は福島空港に福島県の内堀知事と台湾の格安航空会社「タイガーエア台湾」、そして台湾の旅行会社の代表者の3者が集まり、覚書の締結式が行われました。
覚書には、▽福島空港と台湾北部の桃園国際空港を結ぶチャーター便の運航を来年1月16日から4年ぶりに再開することや、▽同じ路線で新たな定期便を就航させることについて、3者が協力することなどが盛り込まれています。
締結式のあと、「タイガーエア台湾」の陳漢銘会長は「3時間で行き来できるので利便性が高まる。チャーター便の実績を積めば必ず定期便の就航につながる」と話していました。
県によりますと、▽チャーター便は週2往復を予定していて、▽定期便はチャーター便の利用実績に応じてスケジュールが決まり、早ければ来年3月下旬ごろの就航を目指すとしています。
実現すれば、福島空港としては震災後初めての国際線の定期便となります。
内堀知事は「国際定期便が就航すれば、東日本大震災以来13年ぶりで福島の復興への後押しと、新型コロナで落ち込んだ観光産業の復活につながると期待しています」と期待を寄せていました。
福島空港と台湾を結ぶ直行便をめぐっては、平成10年度から令和元年度までチャーター便が運航していました。
令和2年2月ごろからの新型コロナウイルスの感染拡大以降は運航が中止されていて、来年1月16日にチャーター便の運航が始まればおよそ4年ぶりの再開となります。
また、福島空港の国際線定期便は、平成11年度から平成22年度まで上海とソウルの2路線が運航していましたが、東日本大震災が発生したあと定期便の運航がなくなっていました。
来年3月に台湾便が就航すれば13年ぶりの国際線定期便となります。