使わないランドセルを防災用ポシェットに無償でリメイクへ

9月1日は防災の日です。
会津若松市に工場を持つランドセルメーカーは、防災の日に合わせて、使わなくなって自宅に眠っているランドセルを防災用のかばん「ポシェット」に無償でリメイクし、災害時などに活用してもらう取り組みを行うことになりました。

埼玉県に本社を置くランドセルメーカー「羅羅屋」は、東日本大震災の翌年の平成24年に復興支援などを目指して会津若松市に工場を設け、現在は毎年4万個ほどのランドセルを全国へ出荷しています。

メーカーでは、丈夫な構造を持ちながらも、児童が小学校を卒業するとほとんど使われなくなってしまうランドセルの利活用を模索する中、預かったランドセルを防災用の「ポシェット」にリメイクする取り組みを始めることにしました。

ランドセルをいったん分解し、給水バッグや懐中電灯などの非常用のグッズが入るサイズに組み直すということです。

取り組みは無償で行い、今月7日から会社のウェブサイトなどで50人限定で応募を受け付け、年度末にかけてリメイクを進め依頼した人に届けることにしています。

リメイクの取り組みを担当する長尾怜さんは「ランドセルは頑丈で水にも浮くなどの機能がある。家族の大切な思い出が詰まったランドセルを防災に役立つよう作り直すことで、再び使ってもらいたい」と話していました。