「奥会津の縄文」企画展 奥会津7町村が土器などを一斉に展示

多くの縄文時代の遺跡がある奥会津の7つの町と村で出土した土器などを一斉に展示し、一帯に根づいていた縄文文化を紹介する企画展が開かれています。

この企画展「奥会津の縄文」は、只見川流域にある7つの町と村でつくる協議会が、自治体ごとに会場を設けて同時開催していて、各地の縄文遺跡から出土した土器や土偶などを多数、展示しています。

このうち、柳津町の「やないづ縄文館」では、町内13の遺跡から出土した県重要文化財に指定されている縄文中期の土偶や、土器を作る際についた縄文人の指の跡が残る粘土片などを展示しています。

また、土偶が付いた形の土器では国内最大級として話題となった「人体像把手付土器」は、現在、修復作業が行われているため3D映像で紹介されていて、向かい合う2体の土偶があしらわれた独特の形をバーチャルでじっくりと観賞することができます。

やないづ縄文館の展示を監修した柳津町文化財整理指導員の長島雄一さんは、「縄文時代の奥会津はさまざまな地域との交流が盛んに行われた地域だった。7町村を周遊しながらそうした風土を感じてほしい」と話していました。

「奥会津の縄文」展は、一部を除き11月ごろまで開かれます。