福島 只見町の野生マツタケ 国が出荷制限を解除

原発の事故の影響で、国が出荷を制限していた只見町の野生のマツタケについて、国は放射性物質が基準値を大きく下回っているとして、出荷制限を解除しました。
県内のマツタケの出荷制限が解除されるのは初めてです。

原発事故のあと、県内では放射性物質の影響で、国が農産物や山菜などについて出荷制限の指示を出し、その後、検査で安全性が確認されたものについて順次解除を進めています。

県内では野生きのこの出荷が59市町村のうち55で制限され、このうち只見町では、平成25年に国の基準を超える放射性物質が検出されたため、出荷制限の指示が出されていました。

その後、県は平成27年からことしまでの8年間で52回にわたって実施した検査で、只見町の野生のマツタケはすべて1キロあたり100ベクレルの基準を大きく下回り、安全性が確認されたとして出荷制限の解除を申請し、今月8日、国が解除しました。

県内で野生のマツタケの出荷制限が解除されるのは、今回が初めてです。

福島県林業振興課の佐藤淳主幹は「今回の出荷制限の解除は復興の一歩で、ほかの地域での解除に向けて検査を続けていきたい」と話していました。