土湯温泉観光協会と福島大 納豆活用で温泉街活性化の連携協定

福島市の土湯温泉観光協会と福島大学の食農学類が、発酵食品の納豆などを活用した温泉街の活性化に連携して取り組むことになり、協定を結びました。

福島市土湯温泉町にある市の施設で行われた協定の締結式には、福島大学の荒井聡食農学類長と土湯温泉観光協会の加藤貴之会長が出席し、署名をして協定書類を取り交わしました。

協定には連携して食品の発酵や醸造を柱とした地域ブランドの確立に取り組むことなどが盛り込まれていて、大学は、発酵食品の納豆に詳しい研究員が、製造技術に関する助言などを、観光協会は、1世帯当たりの納豆購入額全国一の福島市にある温泉街として、誘客や地域活性化のため、オリジナル納豆の開発などをそれぞれ行うということです。

観光協会によりますと、土湯温泉は、震災と原発事故、さらにコロナ禍で観光客数が大きく落ち込み、この間に4軒の旅館が廃業したということですが、観光客の数は現在回復傾向にあるということです。

土湯温泉観光協会の加藤会長は「震災と原発事故からの復興途上でさらにコロナ禍があり観光地は疲弊してきた。観光振興のために、たゆまず前に進んでいきたい」と話していました。

福島大学食農学類の荒井学類長は「連携協定を成功させて土湯温泉の地域発展に貢献していきたい」と話していました。