双葉町に長野のアパレルメーカーがリサイクル工房開所

福島県双葉町では、長野県のアパレルメーカーが町内に整備が進められている産業団地に新たに衣料品のリサイクル工房を開くのを前に、26日、関係者らが集まって記念の式典が開かれました。

福島県双葉町に新たに進出するのは長野県に本社のあるアパレルメーカー、「フレックスジャパン」で、町の北東部で産業団地の整備が進められている中野地区に衣料品のリサイクル工房と店舗を27日、オープンします。

26日は国や県、町などの関係者およそ30人が出席して記念の式典が開かれ、会社の矢島隆生社長が「原発事故で住民の生活が失われたこの場所で事業を始めるのにおそれもあるが、住民に共感してもらえるよう事業を進めたい」とあいさつしました。

会社によりますと、この工房では着物を再利用したシャツなど、顧客の思い入れのある服を要望に応じて新しい製品に作り替える、衣料品のリサイクルを軸に事業を展開していく計画だということです。

双葉町の伊澤史朗町長は「原発事故からの復興に取り組んでいる町なので、共に再生に向けて進んでいきたい」と話していました。

町が産業復興の拠点に位置づける中野地区では、ことし6月時点で立地協定を結んでいる20の事業所のうち、操業を始めるのは今回で17件目だということです。