クラカケアザラシ死ぬ いわきの水族館 国内で唯一の展示
いわき市の水族館、アクアマリンふくしまは、国内で唯一、飼育されていた珍しいクラカケアザラシ1頭が25日、死んだと発表しました。
アクアマリンふくしまによりますと、死んだのは「くらまる」の愛称で親しまれていた推定9歳のオスのクラカケアザラシです。
「くらまる」は2015年に北海道で保護されたあと、研究目的でアクアマリンふくしまに搬入され、その年の11月から展示が始まりました。
クラカケアザラシは、オホーツク海やベーリング海などの冷たい海に生息していて、暑さに弱く、神経質で飼育が難しいとされています。
このため展示は、秋から春にかけての期間に限定し、これ以外の期間は室温を17度から18度に設定したバックヤードで飼育していましたが、展示期間が短いにもかかわらず「くらまる」を目当てに訪れる来館者も少なくなかったということです。
水族館によりますと、「くらまる」は今月22日におう吐し、元気がなくなったため、24日血液検査を行うなど、治療計画を立てていたさなかに25日早朝に死んだということです。
解剖の結果、心臓に異常が見つかり、心不全の可能性が高いということですが、水族館では検査を行って死因などを調べることにしています。
アクアマリンふくしまによりますと、クラカケアザラシの展示は国内では唯一だったということです。