団子山古墳から出土の埴輪を紹介する企画展 須賀川市立博物館

須賀川市の団子山古墳から出土した、東北地方では珍しい古墳時代前期の埴輪を紹介する企画展が市立博物館で開かれています。

この企画展は、地域の歴史について理解を深めてもらおうと、須賀川市立博物館が開いたもので、会場となったロビーの展示スペースには、地元の団子山古墳から出土した埴輪7点が展示されています。

団子山古墳は、4世紀の中頃から後半にかけての古墳時代前期に作られたとされ、この時代に作られたさまざまな埴輪が出土しています。

埴輪は、人や動物などをかたどって豪族の墓の上に並べられた素焼きなどで作られた像で、西日本を中心に3世紀後半ごろから全国へ広がりましたが、団子山古墳からは人や動物をかたどらず土管のような形をした円筒埴輪が数多く出土しています。

側面には、三角形や半円形などの「透かし孔」と呼ばれる穴が開いていて、特に三角形の穴はこの時代の埴輪の大きな特徴だということです。

須賀川市立博物館の管野和恵学芸員は「東北地方で見ても古墳時代前期の埴輪は数例しか見つかっていない貴重なものですので、多くの人に見てほしいです」と話していました。

この展示会は、9月24日まで、須賀川市立博物館で開かれています。