皇室に献上のモモ「あかつき」 厳選し箱詰め 桑折町

福島県桑折町では収穫がピークを迎えたモモの主力品種「あかつき」を皇室に献上するため厳選し、箱詰めする作業が行われました。

福島県桑折町は特産のモモの主力品種「あかつき」を毎年皇室に献上していて、25日は町にあるJAの施設に県やJAなどの関係者およそ30人が集まって箱詰め作業が行われました。

モモは、25日朝出荷されたおよそ12万個の中から、まず、糖度が12度以上で大きさも十分な600個を選び、さらに関係者らがひとつひとつ入念に観察して傷や色のむらがないもの、形が整ったものを厳選していきました。

最終的に180個のモモが選ばれ、15個ずつを丁寧に箱詰めしていきました。

JAによりますと、ことしは春先の気温が高く、花が満開になるのが去年より1週間ほど早かったものの、病気や害虫の影響もなく生育は順調で、果肉の付き方、甘さともに良好に仕上がっているということです。

JAふくしま未来の数又清市組合長は「ことしは味はもちろん、例年になく色も形もいい年だと思います。生産農家が震災や原発事故に負けないよう努力をして作ってきたモモをぜひ味わっていただきたい」と話していました。

箱詰めされたモモは早ければ26日にも東京の宮内庁に届けられるということです。