安心できる住環境づくりへ 住民自治組織「双葉町結ぶ会」設立

双葉町で原発事故による避難指示が一部の地域で解除されてから来月で1年になるのを前に、町に帰還した人と移住した人で作る自治組織が設立され、安心して暮らせる住環境づくりに取り組むことになりました。

新たに設立された「双葉町結ぶ会」は、去年8月に避難指示が一部で解除されてから町に帰還した人と、ほかの地域から移住した人ら合わせて43人でつくる自治組織です。

23日、町内で設立総会が開かれ、30人あまりが規約や事業計画などを承認したあと、帰還した住民で組織の共同代表に選ばれた谷津田陽一さん(72)と富岡町から移住した大島遊亀慶さん(68)が設立を宣言しました。

「結ぶ会」は双葉町に居住している人であれば誰でも加入することができ、今後は交流行事の企画や安心して暮らせる住環境づくりに取り組むことにしています。

共同代表の谷津田さんは「長い避難生活で失ったにぎわいなどを復活できるよう新しい組織で頑張りたい」と話しています。