福島市の中心市街地にムクドリ飛来 追い払い対策が本格化

福島市では、毎年夏の時期に中心市街地に飛来するムクドリによる騒音やふんによる被害を抑えようと、今月から市の職員による追い払いなどの対策が本格化しています。

福島市ではJR福島駅を中心に毎年6月ごろからムクドリの群れが飛来し、騒音やふんによる被害が問題となっていて、ことしも連日、大群が押し寄せています。

飛来は先月中旬ごろからと、例年より2週間ほど遅いものの、徐々に数が増えているため福島市の職員らの対策が今月から本格化していて、18日は午後6時過ぎから職員6人が拍子木を打ち鳴らして驚かし、追い払うなどの対応に追われていました。

職員らは飛び回るムクドリに向けて盛んに拍子木を打って、駅西口から200メートルほど離れた周囲に民家の少ない街路樹に誘導していました。

飛来するムクドリは、1日1万羽を超えたこともあったとみられますが、3年前に大規模な追い払いを行ったほか、ねぐらとなる街路樹を伐採するなどしたため数が減り、現在確認されているのは5000羽ほどだということです。

市では追い払いの頻度を今月から週2回ほどに増やして、9月下旬まで続ける見込みだということです。

福島市環境課の二瓶芳信係長は「ムクドリも生き物で完全に追い払うことはなかなか難しい。基本は対症療法で、根本的な解決策を見つけるのは難しいが、今後も飛来の状況を見ながら適宜、対応していきたい」と話していました。