無病息災願いきゅうり奉納 4年ぶり「きうり天王祭」 須賀川

須賀川市で、地元特産のきゅうりを奉納して1年間の無病息災を願う、「きうり天王祭」が4年ぶりに開かれました。

きゅうりの栽培が盛んな須賀川市には、かつて疫病が広まった際に、地元のきゅうりを奉納して祈願したところ、病気にかかる人がいなくなったという言い伝えがあり、これが元となった「きうり天王祭」と名付けられた伝統行事がおよそ260年前から行われています。

新型コロナの影響で去年までの3年間は中止され、ことしは4年ぶりの開催となりました。

市中心部を通る大通りは、およそ1キロにわたって歩行者天国になり神社の仮設の祭壇が設けられて、地元の大勢の人たちが次々に訪れました。

そして、2本のきゅうりを供えてお参りしたあと、奉納されている1本を持ち帰っていました。

持ち帰った1本を食べると、1年を健康に過ごすことができるということです。

郡山市から訪れた30代の女性は、「屋台がたくさん出ていて楽しかったです。子どもが健やかに成長するようにお願いしました」と話していました。

実行委員長を務める渡辺達雄さんは、「開催を待ちわびていた人たちの期待をひしひしと感じました。無病息災で過ごしてもらうのがいちばんの願いです」と話していました。

「きうり天王祭」は午後10時まで開かれ、主催した実行委員会では、14日一日でおよそ4万人の人出を見込んでいます。