福島・鏡石町の田んぼアート見ごろ

福島県鏡石町では色が異なるさまざまな品種の稲を植えて絵を描く「田んぼアート」が見ごろを迎えています。

鏡石町のおよそ70アールの田んぼでは、震災からの復興や町の活性化につなげようと地元の岩瀬農業高校の生徒などが震災の翌年から田んぼアートを制作していて例年およそ3万人が訪れる観光名所となっています。

ことしは、11年前に初めて取り組んだ「牧場の風景」のリメイクとして文部省唱歌「牧場の朝」をテーマに、黒や黄色の古代米や観賞用の白い稲など、6色10種類の稲が植えられ、朝日や乳牛、それに牛舎などが鮮やかに描かれています。

田んぼアートを一望できる町の図書館の観覧スペースには、11日朝も観光客が訪れ、すがすがしい風景を写真に収めたり、じっくり鑑賞したりしていました。

大阪から訪れた40代の女性は、「描かれている牧場の牛がとてもかわいくてきれいです。周りにある田んぼの雰囲気や町並みの木々もきれいで癒やされます」と話していました。

鏡石町産業課の仲沼諒主査は、「これからもさらに進化する田んぼアートをみなさんに届けていきたい」と話していました。

鏡石町の田んぼアートは8月末まで見ごろが続くということです。