「宇宙コスモス」の子孫の種 浪江町から交流の岡山県赤磐市へ

浪江町は、震災と原発事故後の復興支援をきっかけに人事交流などを続けている岡山県赤磐市に、ロケットで宇宙ステーションに送られて戻ってきた町の花のコスモスの子孫の種を贈りました。

浪江町は、東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故のあとの復興支援をきっかけに、岡山県赤磐市と職員の人事交流やそれぞれの特産品の販売イベントなどを行っています。

交流はことしで13年目になり、交流の証しとして町は10日、役場を訪れた赤磐市の教育長に町の花のコスモスの種を贈りました。

この種はおととし3月、震災からの復興と支援への感謝を発信しようとロケットで国際宇宙ステーションに向けて打ち上げられ、地球に帰ってきたものを地元の園児たちが育て、開花後に集めたものです。

夏のうちにまけば、ことしの秋に花が楽しめるということで、赤磐市は市内の中学校に種を預けて生徒たちが栽培する予定です。

赤磐市教育委員会の坪井秀樹教育長は「宇宙を旅したコスモスの子孫の特別な種で、赤磐市の子どもも夢を感じると思います。将来を担う子どもたちがお互いに理解を深めてつながっていければ」と話していました。