製紙工場で爆発1人けが「配管破損で水蒸気爆発」会社が公表

去年9月、いわき市の製紙工場でボイラーが爆発し1人がけがをした事故で、会社は水を通す配管の破損による水蒸気爆発が起きたとする調査報告書を公表しました。

去年9月6日、いわき市南台の「いわき大王製紙」の工場で発電用のボイラーが爆発し、建物の外で清掃作業をしていた作業員1人が爆風で手や首などに軽いけがをしました。

この事故について、親会社の大王製紙は、社内外のメンバーによる組織を作って調査を進め、6日、報告書を公表しました。

それによりますと、現場のボイラーを詳しく調べたところ、内部にある水を通す配管に破損が1か所見つかり、ここから大量の水が漏れて、高温の砂と接触して急激に膨張する水蒸気爆発が起きたと推定されるとしています。

さらに、水蒸気爆発はボイラーの中と外で、合わせて2回にわたって立て続けに起きた可能性があり、設備の破損や被害が大きくなったとみられるとしています。

爆発のきっかけになった水を通す配管の破損の原因は分かっていないということで、大王製紙は、こうした点も明らかにしたうえで爆発が起きた設備について再発防止対策を講じ、運転の再開を検討したいとしています。