白河市関辺八幡神社で4年ぶり開催 豊作を祈る伝統の念仏踊り

農作物につく虫を追い払い豊作を祈る、伝統の念仏踊りが4年ぶりに福島県白河市の神社で行われました。

福島県白河市の関辺地区に伝わる「関辺のさんじもさ踊」は、農作物につく虫を追い払い秋の豊作を祈るもので、県の重要無形民俗文化財に指定されています。

新型コロナウイルスの影響で中止となっていましたが、ことし4年ぶりに行われ、2日は関辺八幡神社に地元の人たちおよそ30人が集まりました。

はだしになった踊り手たちは、「お棚」と呼ばれる祭壇を中心にして輪になると、太鼓の音に合わせて「サンジモサー、シチャラコチャッチャ」と唱えながら、扇を広げて踊っていました。
そして、1時間ほどかけて踊り終えると、見物に訪れていた人たちからは拍手が送られていました。

関辺郷渡町内会の小林幸平会長は「県の重要無形民俗文化財に指定されているので、この伝統を絶やさずに継げていきたい」と話していました。