果物の盗難被害を防げ 伊達でパトロール隊の出動式

県内で特産のモモやサクランボの収穫が盛んになる中、果物の盗難被害を防ごうとJAや警察などのパトロール隊の出動式が26日、伊達市であり、隊員が果樹園の見回りを行いました。

26日、伊達市で開かれた出動式にはJAや住民の防犯ボランティア、それに警察などからおよそ30人が出席しました。

伊達警察署の本望譲署長が「農家が育てた果物を盗むのは許されることではなく、盗難防止に協力し、起きてしまったら必ず検挙したい」と呼びかけ、モモやサクランボのイラストが描かれた啓発用のマグネットをつけたパトロール車両が一斉に出動しました。

その後、モモの果樹園を見回ったパトロール隊は、収穫時期を迎えたモモが盗まれやすいことや人目につかない場所で盗難が起きていることをメンバーで共有し、パトロールのポイントや農家に呼びかける注意の内容を確認していました。

福島県警によりますと、県内では毎年6月から11月ごろにかけて果物の盗難が相次いでいて、去年は福島市の果樹園で収穫前のモモおよそ1000個が盗まれるなどあわせて20件、総額75万円余りの被害が起きています。

JAふくしま未来伊達地区の深谷元雄役員代表は「警察などと協力しながら盗難防止に努めていきたい」と話していました。