福島第一原発 処理水海洋放出設備の工事すべて完了

福島第一原子力発電所にたまる処理水を薄めて海に放出する計画をめぐり、東京電力は26日、処理水を沖合に送る海底トンネルの先端にふたをする作業などを終え、去年8月から建設を進めてきた一連の設備の工事を完了しました。
今月28日からは原子力規制委員会による放出前の検査が行われる予定で、この検査に合格すると、放出に向けた設備面での準備が整うことになります。

政府は、福島第一原発にたまるトリチウムなどの放射性物質を含む処理水について、基準を下回る濃度に薄めてことし夏ごろまでに海への放出を始める計画で、東京電力が設備の建設を進めてきました。

東京電力は26日、処理水を沖合に送る海底トンネルを掘り進めた重機を海中から回収し、処理水の放出口に土砂などがたまるのを防ぐふたを設置する作業を行いました。

これにより、去年8月に始まった放出設備の一連の工事がすべて完了したことになります。

今月28日からは設備全体の性能を確認する原子力規制委員会による放出前の検査が行われる予定で、この検査に合格すると、放出に向けた設備面での準備が整うことになります。

政府は、規制委員会による検査の結果とIAEA=国際原子力機関の処理水の計画の安全性に関する包括的な報告書の内容を踏まえて、処理水の放出を始めるタイミングを最終的に判断する方針です。