古殿町の伝統行事「やぶさめ」技術向上目指す大会4年ぶり開催

およそ800年前から伝わるとされる、福島県古殿町の伝統行事のやぶさめの技術向上のための大会が開かれました。

古殿町の古殿八幡神社に伝わるやぶさめの奉納行事は、およそ800年前の鎌倉時代に、源頼朝から神社の領地を授かったことを記念して始まったとされ、毎年10月に行われています。

このやぶさめ行事の担い手育成と技術向上のための大会が、毎年、春と秋に行われていて、25日は新型コロナの感染拡大以降、4年ぶりに開催されました。

ふだん、やぶさめの練習に使われている馬場には、10人の参加者が集まり、地元の人など大勢が見守るなか、1人ずつ順番にやぶさめを行いました。

はかまや鉢巻きなど身につけた参加者たちは、馬にまたがっておよそ250メートルあるコースを駆け、設置されている3つの的を目がけて矢を放っていきました。

そして、的に矢が命中すると声援と拍手が送られていました。

町外から訪れた60代の女性は「初めて見ましたが、参加者は、とても勇壮で、馬もすごいスピードで走っていく姿に感動しました」と話していました。

「古殿町流鏑馬保存会」の小平泉会長は「久しぶりの大会で多くのお客さんに見てもらえてうれしいです」と話していました。