自転車に乗る際のヘルメット着用率 高校生は全体の2割未満

ことし4月から、自転車に乗る際のヘルメット着用が努力義務となったことを受けて、先月、警察が県内の中学校と高校で、自転車通学する生徒のヘルメットの着用率を調べたところ、中学生はほぼ全員が着けていた一方で、高校生は全体の2割未満にとどまり、高校生にはヘルメットの着用が十分浸透していないことが分かりました。

警察によりますと、調査は先月の初めと終わりのあわせて2回、県内の28の警察署などが管轄する地域にある中学校と高校、1校を選び通学時間帯のピークにあわせて行われました。

それによりますと、自転車で通学する生徒のヘルメットの着用率は、中学校では県内ほぼすべての地域が100パーセントだったのに対し、高校では1回目の調査では14.8パーセント、2回目の調査でも19.4パーセントにとどまり、高校生ではヘルメットの着用が十分浸透していないことが分かりました。

自転車通学の際のヘルメットの着用について、中学校では、学校ごとのルールで決められているケースが多い一方で、高校でそうしたルールを設けている学校は一部にとどまるということです。

また、高校生からはヘルメットの着用について「髪型が崩れる」、「かっこ悪い」などの意見が上がっていて、警察はこうした理由が高校生における着用率の低さにつながっているとみて、今回の調査結果を教育委員会などと共有して、引き続きヘルメットの着用を呼びかけることにしています。