知的障害ある有権者のためにやさしい選挙広報誌

知的障害のある有権者が投票しやすい環境づくりに取り組む団体が、来月投票が行われる福島市議会議員選挙の立候補者を易しいことばで紹介するオリジナルの広報誌づくりを行いました。

知的障害者の家族などでつくる「福島市手をつなぐ親の会」は、来月9日に行われる福島市議会議員選挙で、知的障害のある人向けに立候補者のプロフィールや公約を易しいことばでつづった広報誌づくりを進めています。

19日はメンバーおよそ15人が集まり、立候補予定者から寄せられた名前や党派、顔写真のほか政策が記された用紙を製本する作業を行いました。

この用紙は、先月開かれた立候補予定者説明会に出席した陣営に、簡単なことばで公約などを記す漢字に読み仮名を付けることなどを条件に、親の会が市選挙管理委員会とともに作成を依頼していたもので、想定を超える40の陣営から協力が得られたということです。

寄せられた用紙には、誰もが暮らしやすい福島市にするためにどんな取り組みをしますか、障がい者のためにどんなことをしますかなどの問いに対して、可能な限り専門用語を使わず易しい文章で回答されています。

製本した広報誌は、来月2日の告示日より前におよそ450人の会員に配る予定で、「親の会」の木曽明美会長は、「多くの立候補予定者に協力してもらいありがたい。知的障害があっても選挙や投票が身近なものになるよう努めていきたい」と話していました。