「東日本大震災・原子力災害伝承館」の来館者が20万人超える

震災と原発事故の教訓を後世に伝えるため、県が3年前に双葉町に整備した「東日本大震災・原子力災害伝承館」の来館者数が20万人を超え、9日、記念のセレモニーが開かれました。

この施設は、福島県が、東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う避難指示が解除された双葉町の東部に3年前に整備し、津波と原発事故の被害を伝えるさまざまな資料が展示されていて、県内外から大勢の人が訪れています。

その来館者数が9日、20万人に達したことから、現地で記念のセレモニーが開かれました。

20万人目になったのは白河市の河島和幸さん家族で、高村昇館長からは、原発事故の影響で双葉町から県外に避難した少年の物語の絵本などが、伊澤史朗町長からは、双葉町の復興のシンボルの「双葉ダルマ」などが記念に贈られました。

施設によりますと、当初、目標とした入館者数20万人の達成時期に比べて1年余り早いということです。

河島さんは「20万人目と聞いて驚きました。展示をじっくり見たいと思います」と話していました。

高村館長は「開館してからコロナ禍が続き、不安もありましたが、20万人を達成できて感慨深いです。今後も多くの人に福島の歩みや復興の現状を見てもらいたいです」と話していました。