阿武隈川で水難事故を想定した救助訓練 郡山消防署

出水期を前に、郡山市で水難事故を想定した消防の訓練があり、増水した川に転落した人をドローンやヘリコプターを使って救助する手順を確認しました。

郡山消防署は梅雨入りを控えたこの時期に毎年、水難事故に備えた訓練を行っています。

8日の訓練は市内を流れる阿武隈川で、大雨で増水した川に人が転落して流されたとの想定で消防隊員らおよそ30人が参加しました。

隊員たちは通報を受けて署から駆けつけると無線を使って流された場所や人の特徴を共有すると、ドローンとボートを使って捜索を始めました。

そして流された人にふんした隊員を発見すると、救助隊員がヘリコプターからワイヤーを使って降下し、ピックアップしていました。

県警によりますと、去年、県内では20件の水難事故が起きていて、17人が死亡しています。

事故が起きた場所は川や用水路、沼が16件、海が4件となっています。

郡山消防署の渡部俊仁当直長は「これから台風や大雨のシーズンに入ります。毎年、水難事故が起きていて、レジャーを含め増水時には絶対に川に近づかないで」と話していました。