馬と触れ合い自己啓発 南相馬市がユニークな管理職研修

人間と共感する能力に優れているとされる馬と触れ合うことで自己啓発するユニークな研修を、「うまのまち」をPRしている南相馬市が初めて採用し、この春から管理職となった職員が馬のたづなを引きながらリーダーシップの在り方に思いを巡らせました。

研修は、「相馬野馬追」のメイン会場があり、「うまのまち」として地域おこしを行っている南相馬市が、馬を活用した自己啓発プログラムを実施している地元の団体に委託して初めて行いました。

市内の馬術競技場には今年度から管理職となった職員4人が集まり、団体が飼育している1頭の馬と触れ合いました。

団体によりますと、馬は人間の感情に共感する能力に優れているとされ、研修は、馬の反応を確かめながら触れ合うことでみずからの内面を見つめ、多様性を受け入れる心構えを育むのがねらいです。

参加した職員は、突然寝転んだり立ち止まったりと予想外の動きをする馬に、「行くよ」などと優しく声をかけておだてながらたづなを引き、自身のリーダーシップの在り方に思いを巡らせていました。

参加した職員は「緊張しましたが、相手の気持ちをくみ取ることを仕事に生かしたいです」と話していました。

この研修は26日も別の職員を対象に行われます。