全国新酒鑑評会 金賞受賞数日本一 福島県10連覇なるか注目

各地の酒蔵が日本酒の出来を競う全国新酒鑑評会の結果が、24日、発表されます。
福島県は、去年まで9回連続で都道府県別の金賞受賞数が日本一となっていて、史上初となる10連覇を達成できるか、注目されます。

全国新酒鑑評会は、広島県東広島市にある独立行政法人「酒類総合研究所」が日本酒の製造技術と品質の向上のため明治時代から開いている唯一の全国規模の日本酒の鑑評会で、111回目となることしの鑑評会の審査結果が、24日午前10時に発表されます。

福島県の酒は、去年、特に優れた酒に贈られる「金賞」に17点が選ばれ、都道府県別の受賞数が最も多くなりました。

東日本大震災と原発事故の発生の2年後の2013年から、新型コロナウイルスの影響で金賞を決める最終審査が中止された2020年をはさみ、9回連続で金賞受賞数日本一を達成しています。

福島県の日本酒は、県内の農林水産業が原発事故による風評に苦しむ中、その払しょくのけん引役を務めてきました。

東京電力福島第一原子力発電所にたまる処理水を基準を下回る濃度に薄めて海に放出する計画をめぐって、新たな風評被害が懸念される中、記録を更新して史上初となる10連覇の快挙を達成できるか、注目されます。