クマ出没のリスクが高い場所をドローンで把握する調査実施

今月に入って、福島県内でクマに襲われてけがをする人が相次いでいる中、ドローンを使った最新の技法でクマが出没するリスクが高い場所を把握する調査が福島県喜多方市で行われました。

調査は、クマなどの獣害対策が専門の福島大学の望月翔太准教授らの研究グループが実施し、喜多方市やドローンの製造メーカーの関係者も参加しました。

使用するドローンはおよそ2メートルの大型で、上空から3Dマッピングの技術で地形のデータを収集し、クマが生息していそうな場所を把握する事ができます。

望月准教授らは、過去にクマが出没した場所や、クマが移動しそうな川沿いや里山など、さまざまなエリアでドローンを飛ばして、データを集めていました。

望月准教授によりますと、春先の気候が温暖だったことしはクマの気性が荒くなる繁殖期が例年よりも早まる可能性があり、今月下旬ごろからは活発に動き回るオスには特に注意が必要だということです。

ドローンを使った調査は10日まで行われ、その後は実地調査も行う計画です。

望月准教授は、「クマのリスクを可視化し対策につなげたい。これからの季節はクマを目撃する機会が増えるが、クマも人間にけがを負わせたいと動いているわけではないので、複数で行動するなどして被害に遭わないように気をつけてほしい」と話していました。

【連休中のクマの被害】
福島県警察本部によりますと、先月29日からおととい5月7日までの連休期間中の福島県内でのクマの目撃件数は、12件と、去年より2件少なくなっています。

去年のこの時期は、けが人はいませんでしたが、ことしはけが人が相次ぎました。

今月2日には、須賀川市で山菜を採りに山に入った70代の男性がクマに襲われて頭や顔などにけがをしたほか、翌3日には会津若松市で山菜採りのため山林に入った女性と、女性の救助に駆けつけた消防隊員の2人がクマに襲われて軽いけがをしています。