昨年度の福島空港利用者 1.8倍に増加もコロナ前の7割程度

昨年度、福島空港を利用した人は18万人余りと、全国旅行支援の効果などで前の年度のおよそ1.8倍に増えました。
一方、依然としてコロナ禍前の7割にとどまっていて福島県は海外からの誘客などに力を入れ、利用者数の回復を図りたい考えです。

福島県によりますと、昨年度1年間に福島空港を利用した人は18万919人で、前の年度と比べて8万3000人余り増え、およそ1.8倍となりました。

増加の要因について県は、国内線については全国旅行支援などの需要喚起策の効果や、新型コロナによる行動制限がなくなって観光や帰省での需要が高まったこと、それに、沖縄や北海道などを結ぶチャーター便が前の年度の2.5倍に増えたためなどとしています。

また、国際線についてはことし1月にベトナムのチャーター便が3年ぶりに運航を再開したためなどとしています。

一方、コロナ禍で大幅に落ち込んだ空港の利用者数は回復傾向にあるものの、コロナ禍前の令和元年度の25万9700人余りに対し、依然として7割程度にとどまっています。

福島空港はことし開港から30年を迎え、県空港交流課は「今後は新型コロナの影響で減っていたインバウンド需要が高まることが見込まれ、開港30周年にあわせ国内外に空港の利便性などをPRして利用拡大につなげたい」としています。